ここは帝都東京。 国が開かれ近代化への歩をはじめてしばらく経ったこの街でも、依然正体のわからぬあやかしは隠れている。 けれども、人々はすっかりあやかしのことなど忘れ去っているのであった。
第一章 ミルクホールに来る兄弟
第二章 化粧師
第三章 まじない
第四章 椿を落とす
第五章 いつもの日常